田んぼの様子
平成30年
●イノシシ君との戦い「電気柵の整備と点検」(8月~9月)
稲穂が出てくるこの時期になると、イノシシ君がその稲穂を食べにやって来ます。
まだ軟らかいお米はミルクのように乳白色をしており、とても食べやすく美味しいのだと思います。
おまけに、稲を倒して遊んだり、寝っ転がって自分の身体についたダニなどを稲にこすりつけます。
何も防御をしなければ、稲は食い荒らされて収穫はできません。人間の一年間の苦労など、イノシシ君には全く関係のないことです。
そこで、鉄柵と電気柵で二重の囲いをして被害を防いでいます。
電気柵は、夏から秋にかけての約2ヶ月間、通電しますが、シーズンの最初は電線周辺の草を取ったり、断線していないかを調べて修理します。
電線に草や木が接触すると、アースして電気(電圧)ショックが効かなくなるので、正常に働いているかを毎日見回って確認しなければなりません。
竹ノ原農園の田んぼには、5地区、総延長で約2,100メートルの電線と鉄柵を設置していますので、点検も容易ではありません。
電圧を測定し、電圧低下が確認されると電線に沿って見回ることになります。
1地区の平均距離は400m、それも平地は少なく、アップダウンありの急斜面ありの、まるでクロスカントリーコース。
お米づくりとは直接関係ない仕事なのですが、このような苦労があるからお米が無事に収穫されます。
有害鳥獣対策の必要な山間地の苦労です。